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社長だけど聞いてください

雑記。思ったこと。経験したこと。良かったもの。

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モテるデブ。コミュニケーション能力さえあればモテる

今からするお話は事実に基づいた物語です。

人物、団体名などはフェイクを入れてあります。

*不快に思う方もいると思うので気をつけて下さい。

 

 

モテるデブ

モテるデブとの出会いは中学生の時です。モテるデブをこれからは「MD」と呼びます。

MDはそこそこ勉強も出来るし、運動能力もそこまで低くない。簡単にいうとオール3的なデブです。

ただ彼は他の人にはない。突出して会話が上手だった。

今でいう、有吉、マツコ、坂上忍などの毒舌(?)意見をハッキリいうキャラだった。

彼はハッキリ言うが思春期の女子に嫌われるということはなかった。

それは彼のキャラ得だと思う。

部活動もMDとは一緒でMDは遅刻をよくした。今では考えられないし、すぐに問題になってしまうと思うが体育会系のノリが色濃く残り上下関係は厳しい部活動だった。

練習の時に1番声が出ていなかった後輩が先輩にボコられる。(数人の先輩に殴る、蹴るの押収をくらう)ということが常習化していた。むしろ先輩の気分次第なところがあった。

もちろん遅刻なんてご法度であった。

だがMDは持ち前のコミュニケーション能力で先輩に気に入られて上手いことボコられることなく3年までやり通した。

ただ一度、先輩の機嫌が悪くその時運悪く遅刻したMDは先輩に怒鳴られてしまっていた。

だが彼は運動場に鳴り響く大声で

「お気に入りのグラビアアイドルの写真集でオ○ニーしてたら遅刻してしまいました。すいませんでした。」

と先輩の怒りを下ネタという荒技で回避してしまったのだ。

MDとはよく会話をした。彼に僕は相談したことがある。

僕「先輩に前体育大会で最下位のクラスだった奴はボウズにしてこい!て言われてウチのクラス最下位だったんだけど、ボウズにしなきゃいけないのかな?」

MD「先輩なんて基本強気で向かっていったら大丈夫だよ!俺も遅刻しすぎでボウズにしろ!て言われたけど強気でいったら大丈夫だったよ!」

僕「なるほどな!ちょっと今日先輩に何か言われたら強気でいくわ!ありがとうな!」

翌日僕は顔を腫らしてボウズになった。

みんなに笑われた。

 

 

MDとの合コン

中学生からの出会いからずっと友達のMD。

もちろんお酒が飲める歳になっても友達だ。MDはモテた。何故かモテた。

高校の時は別の高校だったがMDと同じ高校に行っている人から、モテると良く聞いた。

高校を卒業してからもそんなMDと僕とノリのいい友達と計4人で女子大生と合コンが開かれることになった。

むしろこの頃は週1で合コンをしていた。ただ合コンというかは金がかからない学生らしく宅飲みである。

基本はMDの家で飲むことが多かった。別々の学校に行っていたが休みの日はよく遊んだ。

 

MD「ちょっと女の子達を駅に迎えにいって来るわー!てかお前らさーちょっと隠れててよ。で女の子来たら、誰もいないじゃんってところでバーって出て来る感じでさー!」

僕たち「オッケー!でもさー相手がブスだった場合は携帯3コール鳴らして!」

僕達は各々思い付く場所に隠れた。凄くワクワクしながら。

こんな隠れんぼを楽しめたのは小学生ぶりではないのだろうか?

 

その時MDからの着信で携帯電話が3コール鳴った。

僕達はノソノソと真顔で隠れた場所から出て来て無言でテーブルを囲んだ。

おのずと口が開く。

「どうする?」

3人の意見はアイコンタクトだけで一致していた。

帰りたい!!

ただ帰りたい!けどMD1人を残して帰るわけにはいかない。

仕方なく先にテンションを上げる為に男3人で酒を飲んだ!僕はお酒が全く飲めないのですぐに酔っ払った。それを知ってか他の2人は俺にどんどん酒を飲ます。

MDと4人のブス達、いや女子大生が到着。

MDは隠れてないことに怒りを覚えてか、勝手に酒を飲んでいる僕達への怒りなのか表情が鬼のようになっていた。

MD「え?お前達なにしてんの?」

僕が速攻で返事する!

「酔っ払っちゃったー!」

開始0秒酔っ払い。

MDは更にムッとしたが頑張って抑えていた。

楽しく合コンは開始された。

席位置は最初から1on1。男の隣に女が1人ずつ着く形です。

各々に自己紹介をして各々に会話が始まった。

僕の隣に着いた女性

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キリン?!

ちょうど良く面長で笑うと薄い上唇がどこかへ消えて歯茎が剥き出しになる。

そうか。キリンか。

キリンは大人しそうで黒髪のボブ。

キリンとあーでもない、こーでもないとお互い楽しくない会話をしていると向かいに座っているMDがやたらと絡んでくることに気付いた。

(どうしたMD何なんだお前は?幹事同士よろしくやってろよ!俺はこうやって適当に時間が過ぎるのを待っているんだ。ほっといてくれよ。)

ふと、MDの隣に座っている子に目をやると

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オオサンショウウオ?!

なるほどな。これが動物園か。だけど普段は有料でお金払ってでも入る動物園に無料で来てるんだ。しかも出張してもらって。

オオサンショウウオは金髪でクルクルに髪の毛を巻いてるギャルだった。

そんなことを考えながらも時は過ぎていく無残にも。

青春というページに刻むにはあまりにも酷な歴史。だが逃げない。

MDの顔を潰す訳にもいかないし、この出張動物園の方達にも忙しい時間を割いてきてもらっているんだ。楽しんで貰わないと!

MDが席替えをしようと言った。

みんな席替えをした。キリンが遠のいていく。バカにはしてしまったが、なんだかんだ遠のいていくと寂しいものだな。と思っていると酒灼けしたような声で

「よろしくー!」

なんて言う奴がいる。目線を横に移すと

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貴様か!!

そうか。貴様が来たか!

キリンにふと目をやるとMDの隣に。なるほど反時計回りにした訳か!いや違う!

何故だ?席替えなら時計回りだろうよ?

何故目の前の人同士が入れ替わるだけなんだ!?なんだ?

この席替え意味ねーじゃん。よくわかんねーよ。

MDを見ると目線で携帯を見ろと知らせてくる。

携帯にふと目をやるとメールに

「この子タイプ!俺この子いくわ!」

と。なに?キリンに決めたのか?

他のモブ2人もニヤニヤしている。

あー。そうだった。MDは昔からクラスでも大人しそうな子が好きだったなー。しかもちょいブスの。地味な子が好きだったな。そういえばMDはB専だったわ。

(だからか!さっきキリンといた時にやたらとMDが絡んできてたのは?そしてMDの真逆のタイプのオオサンショウウオ!駅に迎えに行った時にこの子を見て3コール鳴らしたんだ?)

良かったな。MD!お前楽しそうで。

他の2人は?と目線を移すと満更でも無さそうだ。あんだけMDと女の子来るまで白けてた奴らが満面の笑み。

そうか。俺だけか。楽しめてないのは。

そう思うと悔しくて酒に逃げようとする。酒が喉を通り胃を熱くする。

オオサンショウウオがやたら胸のひらけた服で話しかけてくる。

「実はこの中で〇〇君が1番タイプぅー。」

そうか。俺のことをタイプというのは珍しい。嬉しい限りだ。ただな。抱けないよ。

両生類は無理。

人を抱きたい。選ばせてくれ。選ばせてくれ。選択の自由をくれ。

僕が両生類との会話を聞き流しながら、ふと目をやるとMDとキリンがイチャイチャしている!

キリン「やわらか〜い。」

なんて言ってMDの腹を触ってやがる。

MD「こっちの方がやわらか〜いんじゃない?」

とキリンの胸を揉んでいる!!

キリン「ちょっとぉー!」

キリンがメスキリンになっている!俺の時には見せなかったメスの顔に!!

カオス!!混沌!!カオス!!

デブとキリン!!

水と油!

普段は混ざらないものが混ざろうとしている!!

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 デブとキリンのハーモニー。

デブとキリンのレクイエム。

そうか。MDもキリンも安息の地を見つけたか。

その時腕を絡めとられた。

オオサンショウウオ「あっち盛り上がってんじゃん。」

どこでその言葉覚えたーー!!

両生類だろうがーー!!

辞めろー!いくら酔っ払っているとはいえオオサンショウウオはキツイ!!

マジでキツイ。

オオサンショウウオ「ねぇ、うちヤバいかも。酔っ払った。」

耳元で囁くぅーーー!!!

両生類ぃーーいーー!!!

 僕は聞いてもないオオサンショウウオの恋話を聞かされる。

聞いてもない交尾の話も聞かされる。

興味のない話が僕の眠気を誘う。

もうモブキャラになってしまったツレ二人を見ると。相変わらず盛り上がっている。

MDも盛り上がりすぎて自分の家なのに

「ちょっと出てくるわ!」

とキリンと家出!キリン。。俺なんか寂しいよ。お前そんなメスの顔してなかったじゃん。MDと素敵な夜すごすんか?

僕は酔いが回りもう眠くなってきた。

勝手にMDの布団で寝る事に。するとオオサンショウウオがわざとらしくアクビをし、

「うちも眠たくなってきたー。。」

なんて言い出して布団に入ってきた。

「うち最近彼氏と別れてさびしいんだ。」

耳元で囁くぅーー!!!!

僕はいう

「俺こっち向きじゃないと寝れないから。」

オオサンショウウオに背を向ける。僕の背中にピタッとくっ付いてくる。

オオサンショウウオじゃなくて君はヤモリだったのか?

ヤモリだとしても抱けない。イチャイチャする気も起きない。

僕は目をつむりヤモリ、、羊の数を数えておるうちに寝てしまった。

翌朝目を覚ますと服はちゃんと着ている。

良かったと思う。何もなくて。

隣でまだ寝ているオオサンショウウオを見ると…。

付けまつ毛にまぶたを引っ張られて半目で寝ていた。

擬死?!

安心しろ。俺は食わねー!!

 

まわりを見ると雑魚寝状態だ。MDを起こし帰宅することを伝えるとMDから衝撃の一言が。

「俺彼女出来た!」

とキリンを指さした。4人目の彼女だ。4股か。

マジでモテるんだな。目の前で証明された日だった。

まだ夏の暑さが残る9月のことだった。